英単語は辞書で調べよう

英語

 皆さん、英文を読むときに英単語を辞書で調べますか?

 英語で学んだり、英語で仕事をしたりする英語上級者はさておき、英語を学ぶ人は、辞書を引いて引いて引きまくろう。これが英語学習者としのてのおじさんの提案です。

 英文を大量に読む、いわゆる多読の時は、辞書を引かない人の方が多いと思いますし、おじさんもひとつひとつ調べなくてもいいかなと思います。そもそも多読の目的自体が、英文の読解とか解釈ではないでしょうし、仮に一文一文の意味がとれなくても、全体として、5割から7割くらい意味がとれれば御の字という感じで取り組むものだからです。

 ちなみに、おじさんはこの英文多読がとても苦手です。どうしても細部の意味が気になってなかなか先に進めないからです。ですから、多読する時はラダーシリーズなどリライトされたかなり簡単なものを使います。

 問題は英文の精読(解釈・読解の訓練)をするときです。

 おじさんは高校生の時、英語の先生から、「わからない単語は推測しろ」とか「ひとつひとつ調べると推測する力がつかないので、あまり単語を引くな」というようなことを言われた記憶があります。

 しかし、これは、いま考えるとまったく不適切なアドバイスでした。この話を聞いたせいで、おじさんの英語上達はかなり遅れ、受験にも苦しみました。高校時代に戻って、当時の英語の先生にフライングクロスチョップをかましてやりたいです。

 このアドバイスは全く意味がない上に、かなり有害です。いまどきの学校の先生がこんなことを生徒に言うのかわかりませんが、もしあなたの先生が同じようなことを言っていたら、明日の朝、ジャンピングに―パッドをかましてください。

 そもそも、

  • そんなこと言われなくても、受験の時に知らない単語が出てきたら、推測する以外他に手はないし、
  • 母国語の知らない単語の推測ですらかなり怪しいのに、外国語の推測なんかできるわけないだろ

といことです。

 わからない単語を推測できるかどうかは、その英文全体の理解度、つまり、その英文に含まれる他のわからない単語の数にも大きく左右されます。ですから、学習中にやるべきことは、単語を調べて、できるだけ覚える努力をすることで、推測する練習をすることではありません。

 何回やっても英単語を推測する力がつくなんてことはありません。試しにやってみたらいいと思いますが、当たるときもあれば当たらない時もある、というのが結果です。ひとつの文章で10回も推測を重ねていたら、正しく読めるはずもありません。

 おじさんの経験だと、わからない単語が英文全体の1%未満(1,000ワードの英文で10個未満)であれば、ある程度は推測できるし、仮にその単語の意味が分からなくても、まあまあ正確に読むことができます。

 でも、2%を超えるとかなり怪しくなってきて、3%を超えるとほとんどお手上げです。全体の意味を全く取り違えることもあります。単語の意味がわからないと、意味のつながりが悪くなって、自分の都合の良いように勝手に英文を読む変えたりすることが増えるためです。

 わからない単語のほとんどは動詞や名詞などの内容語(意味が重要な単語のこと)で、仮に半分推測できても半分外れてたら(2%だとしたら1%)、その英文を正しく理解するのは、ほぼ絶望的です。

 受験生等、通常の英語学習者が、勉強のために読む英文には、かなり知らない単語が混じっているはずなので、推測で読んでたら、なんとなくの理解で終わってしまい、ほとんど力はつきません。確かに勉強時間は短くて済むかもしれませんが、かけた時間が無駄になるので、却って非効率です。

 ですから、時間はかかりますけど、わからない単語はひとつひとつ丹念に調べることをお勧めします。英語には多義語が多くありますが、これらについても納得いくまで調べれば、かなり力が付くはずです。

 よほど熱心な学習者は別にして、通常レベルの英語学習者が読む英文の量は知れています。ここは発想を変えて、その少ない英文体験の中で出会った未知の単語を、「調べない、覚えないなんてもったいない」、と考えてみましょう。

 たしかに、辞書を引くこと自体が苦痛だというのはおじさんにもわかります。なんでこんなに覚えていないのか、だとか、もしそれがちょっと前に調べたことがある単語だったとしたら、自分の記憶力のなさを嘆くこともあるかもしれません。

 でも、単語の記憶はその単語に出会った回数がものを言います。goとかrunとかを誰もが覚えているのは、何回も出会っているからで、簡単だからではありません。英単語自体には簡単も難しいもなく、長いから難しいとか、短いから簡単だなんていうこともありません。とにかく何回見かけるか、何回調べるかにかかっています。

 ですから、なかなか覚えられない自分を責めるのではなく、わからなかったら、思い出せなかったら、躊躇なく、すぐに辞書を引きましょう。

 かく言うおじさんも、単語力にはかなり難があります。おじさんは、英検1級1次に合格したときも、単語・熟語の問題は25問中14問しか正解できませんでした。(言い訳をすると、その直近3回の過去問で、だいたい7割、18問は正解できていたので、いけると思って臨みました。その時は読解パートでリカバリー(16問中15問正解)しました。)

 年とともに記憶力は衰え、老眼で視界はかすむ一方ですが、日々の学習の中で単語をしっかり調べ、これから死ぬまでのあいだ、一語でも多くの英単語を覚えていきたいと思っています。

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