米国株投資の合理性

投資

 最近、各世代で米国株投資が大人気です。各種メディア、Youtubeでもよく取り上げられているようです。日本でも資産運用について真剣に取り組む人が多くなったことや、ネット証券のおかげで米国株投資が手軽にできるようになったことなどなどが要因です。

 おじさんは、長年の米国株投資家なので、これはいいことだと思っています。

 おじさんが米国株投資を好むのは、単純に収益性が高いためです。期待値がプラスになるものを対象とするのが投資の基本だと考えているからです。この点、日本株は過去の実績からも、将来的にも、投資対象として適切なのかがいまひとつはっきりしません。

 ただ、米国株ばかりに投資すると、分散投資という観点、為替リスクの観点で大丈夫なのか、という疑問が出てきます。

 今日は、この点について、おじさんの考えを述べます。

 おじさんを含めて、普通のサラリーマンの場合、将来の資産の源泉は、給料をためること、つまり貯蓄と、投資による運用収益です。

 つまり、労働力と保有資産(現金、株、債券、不動産等)です。

 ここで、労働力を将来にわたってキャッシュを生み出す実物資産のひとつと考えて、この資産の価値を試算してみます。

 おじさんが、今後、円で受け取るキャッシュは、主に

  1. 退職までに受け取る給料
  2. 退職金
  3. 60歳から10年間受給する個人年金
  4. 60歳で払い込みが終了する終身保険の解約返戻金
  5. 70歳から受給予定の年金

となります。5の年金の計算上、90歳まで生きることとします。

 このキャッシュフローの現在価値の合計を求めれば、現時点でのおじさんの「現金を生み出す資産」としての価値が求められます。

 現在価値を求めるには、割引率が必要になります。現在の日本の低金利、低インフレ率がこの先も継続するかはわかりませんが、一応余裕を見て4%で割り引くこととします。

 将来受け取る年金などは減額の可能性もあるので将来キャッシュフローは正確にはわかりませんし、割引率も適当に4%としているので、出てくる数値の正確性もそれなりのものにしかなりませんが、以上の前提で計算すると、おじさんの価値は5千万円くらいになると思われます。

 おじさんが給与その他で受け取る現金はすべて日本円なので、この資産は円資産です。

 すると、おじさんのポートフォリオは、日本円のおじさんという資産が5千万円と、加えておじさん保有の金融資産ということになります。

 こう考えれば、おじさんが保有金融資産全部を米ドル資産に投資したとしても、現時点では日本円の割合の方が大きくなる計算です。

 おじさんは54歳で給与収入が終了しますが、おじさんより長く働く人の価値はもっとずっと大きく、20代、30代の人は億円単位になるはずです。

 ということは、億円単位の金融資産を持っている人は別として、ふつうの人は、全額ドル資産に投資したとしても、円資産が圧倒的に大きいことになります。

 以上から、保有資産を全額米国株投資したとしても、分散投資の観点からは全く問題ないのではないか、というのがおじさんの考えです。むしろ円資産への貯蓄や投資に偏っている方が、分散の観点からは望ましくないとも考えています。

 一方で、為替リスクの観点からは、これははっきりしたことは言えません。円を米ドルと比較すると、

  1. 低インフレなので、資産としての安定性が高い
  2. 低収益なので、運用資産としての価値が低い

 1は円高・ドル安を2は円安・ドル高方向に働きことになりますので、1、2の関係から、長期的にはややドル安に動くのではないかと思っています。

 おじさん愛読Economistの有名なビッグマック指数では、米ドルに比べ日本円は、現時点でかなりの過小評価となっているのでちょっと怖いところではありますが、日本の経済的プレゼンスが90年代に比べて大幅に低下し、以前ほどドル高に対して米国がやかましくいわなくなったという点には期待できると思っています。(ビッグマック指数についてはこちらをご参考ください。)

 インフレによる減価を補うほどの収益性の高さが今後も期待できるのであれば米ドル資産を、それでも為替変動リスクが気になるのであれば日本円資産を、ということになりますが、おじさんは、今のところは前者の立場です。

 ということで、分散投資の観点、為替リスクの観点を踏まえて、当面は米国株投資でいいのではないか、というのがおじさんの考えですが、皆さんはどうお考えになりますか。

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