東京オリンピック開幕目前ですが

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 本日は、東京オリンピックについて書きます。

 おじさん愛読英エコノミスト紙5/22号のアジアの記事で、日本のニュースがありました。それが東京オリンピック開催に関する内容です。

 エコノミストは開催への賛成、反対の立場を示していません。国内でも反対が多いが、開催を止めるのも難しい、というような内容です。

 この記事で、日本国内では開催について6割が反対している(やらないほうがいいと思っている)と書いてあります。

 「6割反対」は意外と少ない印象です。おじさんはもっと多くの人が反対していると思っていました。ネットで検索したら、5割反対、6割反対、7割反対、8割反対といろいろあるようですが、いずれにしても多くは反対している、ということのようです。

 もともとオリンピックの国内開催については、ほとんどの日本人にとって直接の利害関係がありませんから、「やるならどうぞ」という感じです。積極的に賛成はしないが、反対する理由もない。

 しかし、コロナウイルスで事情は大きく変わりました。いまは、積極的に賛成する理由はないが、積極的に反対する理由はある、という状況になっています。

 海外からは選手、関係者のみということになりそうですが、そうなるとインバウンド需要の期待もなくなり、ビジネス面で利害がある人もごく一部となってしまいます。さらに、無観客開催ということになれば、ほとんど国内でやるメリットはなく、テレビで観戦するいつものオリンピックと同じです。時差が無い分、むしろ観戦が難しいという面があるくらいです。

 一方、デメリットはあります。感染リスクの増大です。

 海外からの観光客は来ませんが、選手、関係者だけでも海外から数万人(エコノミストには選手1万5千人、関係者9万人と書かれています)は訪れることになります。

 これまで、日本では厳格な渡航管理で、世界的には相当に低い感染率、死亡数で抑えることができていますが、10万人とは言っても相当数海外から日本に入国することで、ウイルス流入リスクはかなり高まります。

 また、世界各国から様々な人が訪れることで、変異ウイルスが発現するリスクも指摘されています。

 これは、日本国内のリスクが高まるだけの話ではなく、出国によりウイルスを海外へ拡散させるリスクを伴います。日本のように医療体制が整っている国ばかりではないので、これも大きな問題になりえます。

 感染については、どれだけ対策が取られるかに大きくかかわってくるとは思いますが、それでもリスクが高まることに変わりありません。

 オリンピックなどの国際イベントは、事前にはあまり盛り上がっていなくても、始まってみると結構盛り上がるというのがおじさんの印象です。他国開催のオリンピックでさえもそのような感じですから、自国開催の東京オリンピックではなおさらでしょう。

 ただ、この状況では、「開催してよかった、予想以上の大成功だった」とはなりそうにはありません。

 メリットが少なくアッパーサイドは限定的で、デメリットは明確で、ダウンサイドは不透明、状況によってはかなり大きくなる可能性がある。これが投資案件だとすると、かなり質の悪い案件で、普通は手が出せません。まさに苦渋の決断です。

 エコノミストは、以下の点から、止めにくいのではと指摘しています。

  • 決定権はIOCにある(違約金が発生する)
  • 中国が冬のオリンピックを開催する予定である(メンツが大事)

 違約金を払って、メンツを捨てて開催中止という決断もあるのでしょうか、それでもここまで来たら開催でしょうね、きっと。

 今日は5月29日、開会日まであと50日ちょっとしかありません。「やっぱりやめます」というにはあまりにも迫りすぎています。反対する人の方が多いので、それでも止めたら「英断」ということになりそうですが。

 いずれにしても、多くの人が納得はできないまでも理解を示すことができるようなかたちで、開催するかしないか、開催するとしたらどのような方法で開催するか、示していただきたいと、おじさんは切に願っております。

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