おじさんの投資遍歴 その2

投資

2.おじさん、米国ITバブルに巻き込まれる

 当時のレートで1,500万円ほどに達したおじさんの金融資産ですが、多い時には1日数十万単位で含み益が増えていきました。ナスダック指数は5,000ポイントを付け、保有株の一つ、シスコシステムズがマイクロソフトを抜き、時価総額世界一となったのもこのころです。

 おじさんは米国株投資に邁進し、ワールドコム(あの不正会計で世間をにぎわせたワールドコムです)、さらにはこの時俄かにブームが再燃していたバイオ関連銘柄のセレーラジェノミクス(米国政府を相手に1企業でヒトゲノム計画(全塩基配列解読)を推し進めていた会社)を購入しました。セレーラは購入時すでに100ドルを超えており、200株購入したので、日本円で200万円以上の投資でした。両銘柄ともに購入後すぐに利益が乗り始め、セレーラは程なく2倍超えとなりましたが、おじさんの投資のピークはまさにここでした。(この両銘柄はその1に登場したネットスケープ、AOLにつづいて、またまた「今は無き」で、ワールドコムは破綻、セレーラは確か安価で他社に買収されたので、売却時は二束三文でした。)

 ほどなくITバブルは崩壊しました。バブル相場は上げも早いのですが、下げるのはもっと早く、音速で上げ、光速で下げるといった感じでした。先ほど1日で数十万円の含み益増と書きましたが、この時は1日で百万円を超える含み益減少を何度か経験しました。株は下がり始めてから売却すればいい、というようなことをいう人がいますが、この時はあまりの下げの速さに戸惑い、なかなか売却の決断ができませんでした。また、ネット証券のようには簡単に発注できなかったこと、加えて証券会社の社員であったため、売却に一定の手続きが必要だったこともネックとなりました。

 ハイテク株に著しく偏っていたおじさんのポートフォリオはあれよあれよという間に激しく下落し、含み益は失われ、やがて含み損、含み損拡大となり、一時2,000万円近くとなっていた評価額は250万円程度になりました。投資額は600万円弱だったので、結局50%超の損失となりました。

 この手痛い経験で、おじさんの投資熱はすっかり冷め、それ以上に種銭も尽き、おじさんはしばらく投資からは距離をおくこととなります。アメリカでは世界恐慌時の暴落の経験からその後の株価上昇に乗り遅れた人がたくさんいたそうですが、若かりしおじさんは、早くも20代半ばでそれに似た経験をしたのでした(投資遍歴 その3につづく)

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