アップルの時価総額はどれくらい?

投資

 英エコノミストのデイリー版、Espresso(こちらをご参考ください)の冒頭記事、The world in brief の中に、Fact of the Day というコーナーがあります。

 この Fact of the Day では、世界の国々や企業の豆知識といった内容のデータが毎日1つ掲載されます。

 最近おじさんが気になったものとしては、5月31日付の、「ロシアの非友好国リスト掲載国がわずか2か国だけ」というものでした。ロシアと非友好的な国、たくさんありそうですけどね。

 この2か国、1つはアメリカで、まあ予想通りなんですが、もうひとつはどこかわかりますか?なぜかチェコなんだそうです。

 その Fact of the Day 、昨日は「アップルの時価総額はドイツのDAX指数構成30社トータルの時価総額よりも大きい」というものでした。

スポンサーリンク

アップルの時価総額は?

 アップルコンピュータ―は言わずと知れたiPhoneの会社ですが、どのくらいの規模の会社か、改めて確認してみましょう。

 直近の年間決算は2020年の9月期になりますので、その数字を挙げます。

  • 総資産 3,238億ドル(35兆3千億円)
  • 純資産  653億ドル( 5兆5千億円)
  • 売上高 2,745億ドル(29兆9千億円)
  • 純利益  574億ドル( 6兆2千億円)

 利益6兆円って、とんでもないです。

 ソフトバンクグループ(SBG)の昨年度の純利益が4.9兆円で、グーグルの親会社アルファベットを抜いて世界2位になったことが話題になりましたが、SBGの場合の利益は投資によるものなので、単純に比較はできません。

 アップルのすごいところは、この規模でもいまだにかなりの高成長企業であることです。結果としてマーケットの評価も高く、それが高いPER、高い時価総額につながっています。

 アップルの時価総額、つまり企業の価値ですが、2兆1千億ドル、日本円で230兆円にのぼります。大きすぎてピンときませんね。

 この230兆円という大きさが、ドイツのDAX構成銘柄30社の合計を上回る、というのが Fact of the day の内容だったわけです。

 DAXはドイツのフランクフルト市場の代表指数ですが、日本ではあまりなじみがないですよね。元証券マンのおじさんも、DAXはもちろん知ってますが構成銘柄はよく知らないので、調べてみました。

 フォルクスワーゲン、BMW、ダイムラー、バイエル、ドイツ銀行、シーメンス、ドイツテレコム、アリアンツ、アディダスなどドイツを代表する錚々たる顔ぶれが入っていますが、30社束になってかかってもアップルにはかなわないそうです。

 アップルおそるべし。

日本企業と比べたら

 ドイツ企業と比較してもちょっとわかりにくいので、日本企業と比べてみましょう。

 日本企業の時価総額トップはトヨタの32兆円です。コロナ禍においても前期純利益2.2兆円を確保、ここ最近、株価も絶好調、1万円に到達しそうな勢いです。

 2位は、SBG、13.8兆円ですが、前期純利益は4.9兆円なので、実績ベースのPERはわずか3倍強ということになります。投資会社であることからリスクが高く、マーケットの評価もそれなりとなっているようです。

 3位はソニーの13.6兆円です。ソニーの前期純利益はおよそ1.2兆円なので、実績ベースのPERは10倍強、東証全体の平均PER(18倍程度)よりも低く、現時のマーケットからの評価はあまり高くありません。利益の安定性に信頼がないからかもしれません。

 以下キーエンス、NTT、リクルート、ファーストリテーリング、任天堂、三菱UFJ、KDDIと続き、ここまでが上位10社です。

 上位10社の時価総額を足し合わせると、128兆円です。230兆円には全然たりてませんね。

 上位何社まで足せば同じになるか、確認してみました。

 答えは、27社です。11位の信越化学以下、東京エレクトロン、日本電産、中外製薬、ソフトバンク、ホンダ、デンソー、武田薬品、ダイキン、オリエンタルランド、日立、村田製作所、三井住友FG、伊藤忠、ファナック、HOYA、エムスリー、ここまで足して232兆円となります。

 アップル1社と日本企業27社詰め合わせ、もしもらえるとしたら、どっちがいいですかね。

 マーケットの評価は企業価値の一つの指標にすぎませんが、それにしてもアップルの高評価ぶりは凄まじい。

 ちなみに、マイクロソフトだと23社(三井住友まで)、アマゾン、アルファベットだと18社(武田まで)となります。

次の時価総額世界一はどこ?

 時価総額世界一の座、長くは維持できません。5年、10年のスパンで見れば、1位のみならず上位の顔ぶれも大きく入れ替わります。

 バブル絶頂期の1989年は、日本企業が上位を独占していました。それからまだ30年ちょっとしかたっていません。

 株式投資はいわば企業価値を予想するものなので、将来の時価総額ランキング1位になる企業を当てるゲームとして考えてみることもできるわけです。

 10年後、20年後の時価総額世界一はどこでしょうか。アップルがその座を維持できるのか、そもそも米国の企業なのか、中国企業が躍進するのか、もちろん日本企業である可能性もゼロではありません。

 将来を見据えて、将来の時価総額ナンバーワン企業をいまから仕込んでおくのもいいかもしれません。たとえばアップル株、時価総額1兆円を超えたときに買っていたとしても200倍以上になっているわけですから。

 今日はここまでです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました